忍者ブログ

エビちゃんとは

転職用サイト
彼女は何故、転職で前職の1.5倍もの年収を手にする事ができたのか。
ブックマーク
Add to Google My Yahoo!に追加
エージェント
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「エビちゃん」と聞いて、マクドにかぶりつく蛯原 友里(えびはら ゆり)を思い浮かべる人はいたとしても、エビちゃんがかぶりつく「えびフィレオ」の中に入っているエビ自体を連想する人はいないだろう。

何故なら「ちゃん」とは、「さん」のしたしい呼び方であり、「ちゃん」や「さん」は、人につくものと相場が決まっているからだ。「ちゃん」や「さん」を人以外につけるとしたら、せいぜい「お地蔵さん」、「お稲荷さん」くらいのものであって、この場合も擬人化された対象物に対しての話である。

そもそも、人である「エビちゃん」の場合でも、長い期間メディアが繰り返し「エビちゃん」、「エビちゃん」と連呼する事ではじめて、エビちゃん=蛯原 友里という認識が個々の頭の中で定着するに至っている。

だから、僕が関西に転校してきて間もなかったた頃に、祖母に笑顔で

「あめちゃん、あげよか?」

と言われて、ポカンと思考停止してしまった事は、無理のない話である。

関西の人が飴玉を「あめちゃん」と呼ぶ事は、東京の人も知っているかもしれない。しかし、それは、大人であるから知っているのであって、小学生位の時には知らなかったはずだ。

僕も当時は、その予備知識がなかったので、「あめちゃん」と言われた時は、理解ができなかった。祖母が僕を子供扱いして、赤ちゃん言葉を使っているのかとも思った。あるいは、祖母が痴呆症にでもなってしまったのかとさえ、思ったりもした。

だから最初のうちは、「あめちゃん」という言葉を使っているのは、うちの祖母だけかと思っていた。それが関西スタンダードだと知るに至るまでには、それから暫くの時間の経過を必要とした。

そういえば祖母は、「お粥さん」とか「お豆さん」という表現もよく使った。

そういった呼び方の由来には、食べ物を大切にし、感謝しようという意味合いもあるのかもしれない。そう考えれば、愛らしく、素晴らしい事にも思えてくるが、それを言い出してしまうと、食べ物全てに、さんづけをしなければならなくなる。

まあ、それでも、関西のおばちゃんが飴の事を「あめちゃん」と言う分には、にぎやかそうで、微笑ましい。しかし、それ以外の人は、この問題に対してどう取り組むべきなのだろうか。

中学生位の時というのは、自身の外見やしゃべり方等にも、意識をしだす年頃だ。ツッパっている人の口から、「あめちゃん」と発されたのでは、ちょっとずっこけそうになってしまう感覚はある。

僕の周りでは、意識的に「あめちゃん」から「ちゃん」を抜いて、「あめ」と呼んでいた人もいたように思う。彼らにとっては、飴を「あめ」と呼ぶほうが、間抜けな感じがして違和感があるはずだ。それでも、かっこをつけるために、無理してそう呼んでいたのだ。

思い出すと、なんだかかわいらしくもある、青春時代の一コマだ。

PR
この記事にコメントする
Name
Title
Mail
URL
Comment
Font-Color
Pass Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする
Powered by NinjaBlog * Copyright(c) 転職用サイト All Rights Reserved.
忍者ブログ * [PR]
インテリア