[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
最近本を読んだかどうかは、大体顔つきを見れば判る。
とは、よく言われる話だ。
知的好奇心を持った人間は、企業にとっても好ましい人材である。
したがって、知的好奇心を持った人間である事をアピールするためにも、面接時の「最近読んだ書籍は?」という質問への対策を講じておく事が必要となってくる。
相応しいのは、面接官も興味を持つもので、知的好奇心をくすぐる本だ。
我々は、自分が普段よく接している物の舞台裏などには、とても関心を持つ。ところがこれが、現在の自分とあまり接点のない事柄であったり、難しすぎるテーマであった場合には興味を示さない。
面接時に、最近読んだ本について語る事の目的は、自分の知的水準を自慢する事ではない。本を通して、会話のキャッチボールをする事である。面接官は、転職希望者のコミュニケーション能力を知りたがっているのだ。入社して、周りとうまくやっていける人物であるかどうかが知りたいのだ。
ところで、Googleを知らない面接官はいないと思う。
たとえGoogleの検索機能を使いこなしている人はいたとしても、Googleという企業自体を詳しく知っている人は、少ないだろう。それで、世界的な優良IT企業であるこの会社が、どんな将来のビジョンを描いているのか、ライバルYahoo!との戦いが今後どうなっていくのかは、非常に興味が引かれるところである。
これは、面接官も是非知りたい内容のはずだ。
読むだけでなく、討論できるまでに内容を理解し、記憶する事が必要となる。最近読んだ本として、どんな内容を語る事が最も効果的なのかも、同時に考えたい。ワクワクするような内容を話してくれる人なら、コミュニケーション能力は高いと面接官は判断するだろう。批判的な事を言うよりも、夢のある事を語った方が効果的だ。
その時、面接官は、Googleの明るい未来に、あなたの将来を重ね合わせる事だろう。
グーグル―Google 既存のビジネスを破壊する 文春新書 (501)以下紹介文引用
------------------------------
10年後にグーグルによって世界はどこまで変貌を遂げているのでしょうか。
梅田望夫著「ウェブ進化論」(ちくま新書)を読了してすぐ本書を手にしました。「ウェブ進化論」ではバラ色のネット社会が展開するという楽観的論考に満ちていましたが、本書はグーグルの成し遂げようとする近未来には光と影の両面があることをきちんと指摘しています。
私自身、グーグルなしには過ぎないという日々を公私に渡って送っています。ネット黎明期の95年にオンライン生活を始めてから、イメージ検索やニュース検索、英英辞典機能などグーグルであらゆる情報を渉猟するのが当たり前です。その恩恵は計り知れないといえるでしょう。
本書はなかでもグーグルのアドワーズ機能が、ロングホーン的価値を掘り起こし、いかに多くの零細時業主に新たなビジネスチャンスを与えているのかという事実を、地方都市での興味深い事例とともに提示して見せていて、プロジェクトX的なスリリングな物語として楽しく読みました。
毎日新聞記者出身のフリーライターだけに、幅広い読者に平易に語りかけるようなその筆致は、読んでいて飽きることがありません。
しかし、昨今、中国進出に伴ってグーグルが共産党政権の検閲に屈している様や、グーグルアースが実はアメリカの軍事施設などの写真の鮮明度を抑え気味にしている話などが描かれる後半部分に至ると、お話は急激にきな臭くなっていきます。
将来的にグーグルは神のような存在となり、そこからはじかれたものは(ウェブ)社会での存在を失う可能性を秘めていることや、個人のかなり細かいデータまでも含めてこの世のありとあらゆる情報を総合データベース化しようとしていることなど、なんともディストピア的世界が展開される可能性もまた描かれています。
10年後、本書が予測したネット社会はどこまで実現しているのでしょうか。ワクワクするような期待感半分、空恐ろしく思う気持ち半分を胸に、本書を閉じました。
さらに詳しい情報はコチラ≫