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幼少の記憶とは

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幼い頃の記憶はあるだろうか?

僕の場合は、印象的な事柄はすごく憶えている。

特に、小学校位までは、1~2歳の頃の出来事を良く憶えていて、「おばあちゃんの家の階段は、こんな風な形状だった。」とか話して、親をビックリさせていた。

幼少の頃の記憶というと、今でもすごく覚えている事件がある。

僕が2歳の時だった。当時は、関西のある地域で、社宅のアパートに住んでいた。

それで、そのアパートの前に川が流れていた。

川幅は5メートル位だったように思う。しかし、2歳の頃の記憶だから、本当はもう少し小さい用水路だったのかもしれない。

安全対策のために、その川は柵で覆われていた。両サイドを金網で囲っていた。色はグリーンだったように思う。

それで、その日も、社宅のアパートの、一番仲良しの子と遊んでたいた。

砂場で、ままごと遊びのような事をしていたように思う。

あるタイミングで、僕はその子のキューピー人形のようなおもちゃを握り締めて、川のほうに寄っていった。

それから、金網をよじ登って、ポイとおもちゃを川に投げ入れた。そこには、迷いも、ためらいも無かった。

その子と喧嘩をしたわけじゃない。全然そういうのではなくて、ただ・・・。その時の、投げ入れた時の心境は今でも思い出せるけど、ただ、そうしてみたかった。理由はない。強いて言えば、どうなるかという、実験をしてみたかった。

その時は、母親がそばにいた。

それで、これは大変だ、お友達のおもちゃを取りにいかなければいけない、となった。

川の流れはそんなに遅くはなかった。秒速1m位あったように思う。

だから、これは無理なんじゃないか、このまま瀬戸内海に流れついてしまうのではないかと思ったりもした。

でも、母親が自転車で下流の方に向かって、しばらくしたら、無事におもちゃを確保して戻ってきた。

実は、すごく怒られるかな、とも思った。

でも、それは全然なかった。満面の笑みで、無事あったよ、と言われた事を憶えている。その時は、ちょっと、ほっとした。同時に、母親の愛情もすごく感じた。

その時の母親は笑顔はすごく印象に残っている。僕は印象的な出来事は、すごく憶えている。

でも、記憶がポッカリ抜けている時期もある。

それは、記憶にフタをしてしまったという事だ。

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