[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
正社員と非正社員とでは、生涯賃金に1.6億円の差が出ると言われている。
また、現在では働く女性の実に1/2が非正社員であり、更に、その非正社員が正社員になれる確率は2割だとされている。
仮に正社員になれたとしても、契約延長の無い雇用契約であったり、賃金の上昇を抑える事が目的の正社員への登用だったりと、女性の雇用環境には、未だ厳しい部分がある。
(以上、2006/9/9放送のテレ朝系のテレビ番組より)
ただ、私が今まで色々見てきた限りでは、女性が「派遣」で気軽に転職が出来る環境と言うのは、女性にとって、企業にとって、企業で働く男性社員にとって、更には「お客さん」にとって、そんなに悪くない姿であるようにも思われる。
企業が女性の年齢、結婚、出産、育児休暇といった部分を考える事なく、純粋に能力のみを見て採用を判断できるという事は、女性にとってもメリットのあることだ。
勿論、全ての人を正社員として雇えるだけの余裕が企業にあれば一番良いが、日本の企業はもう終身雇用制にはこだわっていない。
というよりも、女性にずっと働いてもらうという発想は、元々なかったのだ。男女雇用機会均等法が制定されたのは、1985年の事だ。それらとの折衷案として、「派遣」が機能しているように思われる。
本音としては、男性は正社員がメイン、女性は派遣社員がメインというスタンスが、企業にとって都合が良いわけだ。派遣社員でこなせる仕事は、派遣社員にさせたい。でも、それではどうしても不都合が起きるというころだけを、社員に任せたいのだ。
だから、女性の場合は、正社員にこだわりつづけるよりも、派遣で条件の良い所で働いてスキルアップをはかりつつ、正社員への転職を狙う。或いは、派遣で一生懸命働いて、そこから正社員への登用を狙うという方が、結果が出やすいかもしれない。
それでも、どうしても正社員になりたいというのであれば、その事によって企業が得るベネフィットまで、考えていく必要がある。少し酷ではあるが、そこに1.6億円の価値がある事を説明し得るかという事だ。
ビジネス上は、需要のある方にウェイトを置く方が、得策だとは言えるかもしれない。