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原稿用紙で1~2枚の内容だったと思う。
関西の小学校に転校してきた最初の日、クラスの皆の前で挨拶をした。
スポーツは何が得意だとか、好きな科目は何かなどを述べた。
苦手な科目は一応「国語」という事にしておいた。
本当は苦手な科目はないのだが、どうせなまりを指摘されるだろうと思ったからだ。
クラスの皆に会ってみると、皆なかなかフレンドリーな感じがした。早速あだ名もつけてくれた。でもそのあだ名には、ちょっと面食らった。「~ヤン」といういかにも関西風なものだったからだ。本当に関西に来たのだ。
ただ、それよりもビックリしたのが、私服ではなく制服だということだった。小学校6年生というと、結構大人だ。
しかも、紺色のブレザーなのは良いとして、下は半ズボンなのだ。関西でも、冬は当然寒い。
かっこ悪いけど、2ヶ月ちょっとしか着れないけど、制服を購入した。
制服を着ていったら、担任の先生が、「制服を着なくても良い事にしようと思っていたのに・・・。」と言った。
僕はそれを聞いて、怠慢な教師だと思った。そう思っていたのなら、事前に連絡してくるべきだろう。
それよりも、皆の中にあって一人だけ制服を着ない恥ずかしさの方が、制服を着る恥ずかしさよりも勝る。だから、数万円をけちって制服を着ないなんていうのは、ありえない。教師というものは、そういう生徒の心理ができなくても、やっていける職業なのだろうか?そう思った。
それと、驚いたのが、学習塾に通っている人が多い事。
私立の中学受験とやらに励んでいる人達が居る事を知って、ちょっとショックを受けた。宿題以外の勉強が存在する事を、初めて知った。
前住んでいた所にも英語の塾はあって、通っている友達もいたが、進学塾は無かったように思う。
相対的に言って、これまでは随分牧歌的な環境に居たという事だった。
その年は雪が降った。
滅多に降らないんだと、クラスメートが教えてくれた。
雪国の人は寒さに強い、と思っている人もいるかもしれないが、それは大間違いだ。
半ズボンからのぞいた太ももに雪が冷たかった。