意志の強さとは

成功者の本を読んだり、社長と話をしたりすると、それらの人には、他の人にはない共通点がある事に気が付く。

それは、「意志の強さ」だ。

意志の強さを、他人と比べる事は、本来難しい事だ。しかし実は、これを測る方法がある。

例えば、明日から「毎日ジョギングをする」と決めたとしよう。実際に、その事を毎日欠かさず出来る人、１カ月、１年と楽にこなしてしまう人は、相当に意志の強い人だろう。そういう人は、もうすでに成功しているか、これから成功する可能性のある人だ。

メジャーリーグで活躍するイチロー選手が、小さい頃から毎日、父親と二人三脚で野球の練習を行ってきた事は有名な話だ。イチロー選手は、「ぼくは努力の天才です」と語った事があるが、その言葉は、「ぼくは継続して努力する事にかけて天才です」に置き換えた方が、より真実を表すだろう。

意志の強さは、継続力に現れる。

「継続は力なり」

とは昔からの諺だが、「意志の強い事」は、それ自体がその人の能力、才能でもあるわけだ。

先のマラソンの例では、殆どの人が、三日坊主に終わったり、やがて途中で続かなくなったりしてしまうのだ。これが、成功者とそれ以外の人を分かつひとつの分岐点であろう。普通の人は、継続ができない。だから、「ダイエットビジネスは永遠に続く」と、言われたりもするのだ。そして、継続できる人のパーセンテージは、人生の成功者とそれ以外の人との比率とも、相関関係があるように思われる。

このように、「継続」する事は、普通の人には大変に困難な事だ。しかしその「継続」を強力にアシストする、良い方法がある。

それは、「ノートに記す事」だ。

例えば、「腕立て伏せ１００回を達成する」という目標を立てて、今日は２０回、明日から１日１回づづ増やしていくとする。

腕立て伏せをやり終えたら、ノートにその日の日付と達成回数を記す。

場合によっては、途中で出来ない日があるかもしれない。それでも良い。休息日を設けた方が、筋肉は発達するとも言われている。そんな時は、次の日に、元々目標としていた回数をこなせば良いのだ。記録をつける事で、リアルな目標が与えられ、目標を達成をするためのやる気が湧いてくる。後１０回、後１回で、今日の目標を達成できる、と思うからこそ、渾身の力を振り絞って、頑張る事が出来る。

継続する事が、更なる自身の継続力を生み、目標の達成にも近づいていく。

そして継続力がついたという事は、「意志が強くなった」事と同義語に捉えても良い。

この方法は、色々な事に応用する事ができる。