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人材バンクとの付き合い方を考える際は、人材バンクの担当者から見て、転職希望者がどのような存在に写っているかを考えてみる必要がある。
人材バンクの一社員が担当する、転職希望者の数は何人だろう?
一日でさばかなければならない人数は何人か?
候補としてピックアップする企業の総数は、一体いくつになるのだろう?
その際、面接に来た転職希望者の顔や、性格、話した内容等を、全て記憶し、理解したうえで、あてはめてくれていると思うだろうか?
実は、これは人材バンクの社員が抱えるジレンマでもある。
人材バンクの社員も、転職希望者の希望を全て叶えてあげよう、親身になって、金八先生のように全ての相談に乗ろう、という熱い思いはある。しかしながら、時間的な制約がある。自宅に仕事を持ち帰って、睡眠時間を削って、作業をするのにも限界がある。会社のシステムが、発展途上の部分もあるだろう。
となると、効率主義に走る部分も出てくるわけだ。
転職希望者が企業への転職を成功してくれない事には、人材バンクの報酬は0円だ。彼らも、明日の給料の保障が無いという厳しい状況の中で、必死になってやっている。
そうなると、転職をすんなり決めてくれそうな転職希望者を中心に、仕事をするという側面も出てくるわけだ。
実は、人材紹介業の中には、「昨日のAクラスよりも、今日のA’クラス」という考え方がある。
つまり、優秀なのだが他の人材バンクにも登録しているような感じで、今日は何をしているかわからないような人よりも、今日面談に来た、明確な転職意思のある人を優先しようという考え方だ。
ところが、そのあたりの事がわからないで、
「何か良い会社を紹介してよ。おれは優秀なんだから。」
のようなな感じで、人材バンクの担当者との面談に臨む、感じの悪い人もいるようだ。
そういう人は、後回しにされる可能性がある。不快だし、転職先で何か問題を起こしかねないと判断されてしまうからだ。
いくらオンライン化が進もうと、結局最後は、人と人との問題なのだ。
だから、人材バンクの担当者は、「お見合いを紹介してくれる仲人さん」だと思っておけば良いだろう。そういう態度で接しておけば、間違いがない。
そして仮に、他の転職希望者が、コンピューターによる単純な検索作業で、機械的にお見合い相手を探してもらっている状況だとしても、あなただけは、大切な人として、特別な会社を紹介してもらうえるようにすべきだ。
あなただけは、相手の記憶に残り、最優先人物として、真心のこもったサービスを受けられるように努力するのだ。その事が、必ずや良い結果に結びつくだろう。