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年収をアップさせる画期的な方法がある。
これは、他のどのサイトにも載っていない。このサイトにたどりついた人は、大変ラッキーだ。
では、その方法とはどういうものか。
それは、
「上司に頼む事」である。
給料をあげてくれるように、上司にお願いするのだ。
うそだ。ばからしい。
そう思っただろうか。
あるいは、とっくの前に頼んだけど、断られたよ。
そう思った人もいるかもしれない。
では、金額の交渉について、もっと具体的に考えてみたい。
家電ショップで、値段交渉をした経験があるだろうか。関西では、値段交渉をする事がお約束だが、品の良い東京の人の場合は、金額交渉の経験がない人もいるかもしれない。
金額交渉の上手い人は、ただ単純に「まけて」「安くして」とは言わない。その方法では、最良の結果を得る事はできないからだ。そして上手くクロージングがかけられずに、時間切れ、ジ・エンドとなる。思ったほどの値引きが引き出せず、それでも購入に至ってしまった場合は、店員との間に後味の悪さが残る。
値段交渉の際は、具体的にいくらにして欲しい、と言うのが一番良い。根拠は、価格比較サイトの金額だ。そして、嘘だと思うなら、今すぐインターネットで調べてみてください、と続ける。他店の方が1円でも安かった場合はご相談下さい、と貼り紙がしてありますよね。これは嘘なのですか?JAROに訴えますよという台詞も一応用意しておく。
ここまで用意周到であれば、簡単にパーフェクトゲームが完成する。
つまり、お願いする際に必要なのは、具体性と根拠、理由。そして下準備だ。
これは、サンタクロースにお願いをする際も同じである。
小さい頃に、サンタクロースにプレゼントをもらった時の事を思い出して欲しい。サンタさんに具体的なお願いができた人は、願い通りの物をもらう事ができたはずだ。サンタさんは、パーフェクトな仕事をしたのだ。しかし、何が欲しいか思いつかなかった人は、朝起きてみて、欲しいものと違ったと言って泣きわめく事になる。
給料を上げてもらう際も、同じだ。
もちろん、会社のサンタさんは給料アップをお願いされて、「はいそうですか、わかりました。来月から給料をあげますよ。」とは簡単に言ってくれないだろう。しかし、お願いをする事で、組織の中で力のある人が動く。これはすごい事なのだ。
金額に具体性があれば、頼まれた上司は、給料を上げるための方法を、何かしら考え出すだろう。かわいい部下の面倒をみるのも、上司の仕事だからだ。優秀な部下から頭を下げてお願いされて、むげに断る事などできようか。
上司は、残業必至の困難な大プロジェクトを、任せてくるかもしれない。交換条件付で、何か良い提案をしてくるかもしれない。新しいコミッション制度を考え出し、その事を役員会議の議題にあげるかもしれない。
そもそも今勤めている会社には、秘密の給料袋が存在する可能性だってある。仮にそうだとしても、上司は給料を上げて欲しいと言われない限りは、その事を口にする事はないだろう。何故ならそれは、上司にとって秘密にしておくべき、奥の手だからだ。
また、たとえ短期的にはその願いが叶わなかったとしても、次回の査定時に、給料を上げてくれるようにお願いした事が、他の者と天秤にかける際にプラスに働くだろう。実は既にその手を使って、こっそり良い給料をもらっている人がいるのかもしれない。そしたら、本来の給料を取り戻せる事になる。
会社組織では、行動する者、発言する者、求める者が与えられる仕組みになっている。声の大きい者が得をする側面があるので、求めない美徳を貫く事は得策ではない。優秀な人でも出世しない人がいる事は、ご存知の通りだ。しかしそれは、おべっかやゴマすりばかりの問題ばかりではなくて、本人が求めたかどうかに因る部分が大きい。
だから、もっとアピールし、心を開放して良いのだ。求める事は、卑しい事ではない。
上司に給料アップをお願いする際は、最も効果的なアプローチとは、どういうものかという事もよく考え、シミュレーションしてみよう。ちょっと悩みがあるので相談に乗って下さいと切り出し、そこから給料アップの話にもっていくのも手だ。転職を暗に匂わしても良い。要は、上司の切札を出してもらうようにすること。そして、クリスマスが近い事を、教えてあげる事だ。
それともう一つ、重要な点がある。
給料を上げてくれるように上司にお願いする事が、他の重要な効能を発揮する。
給料に不満を持つ鬱積した気持ちを上司に伝えるという事は、他人に悩みをシェアしてもらうという事だ。そもそも、給料をアップさせる事は、上司の仕事だろう。そういう事にしよう。有能な他人に、悩みをふってしまうのだ。これで自分は、余計な事を考える必要がなくなる。自分の頭脳は、すっきりクリアな状態になる。
その事で、本来の自分が行うべき仕事に専念する事ができるようになる。成績はアップする。会社組織が有効に機能する。上司も評価される。
年収アップは間違いない。
半年後にあなたは、これが、サンタクロースからのプレゼントだったという事に気付くだろう。そう、サンタクロースは実在したのだ。